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↑ 1976年アメリカ本国のティンダル空軍基地で開催されたウィリアム・テル戦技競技会に参加した際のF-4C/63-7685。彼らの主要装備は短距離空対空ミサイルAIM-9Jと中距離空対空ミサイルAIM-7Bスパローであったが、空対空迎撃任務の特化していた彼らの空対空戦闘スキルは、他の部隊より高かったと言われる。
↑ 1976年5月撮影された57th FISのF-4C/63-7460。主にジョージ空軍基地とルーク空軍基地の訓練部隊で使われていた機体が、この部隊に宛がわれ、最後に13機目となるF-4Cを1976年3月に受領して飛行隊のファントム化が完成した。インテークに付けられているマークは、アメリカ建国200周年のマークで1976年が丁度200周年だった。
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F-4C 57th FIS / Keflavick AB Iceland
冷戦期アメリカ空軍は、ソビエト連邦やワルシャワ条約軍に対峙する為、アラスカだけではなくアイスランドにも防空部隊を持っていた。特に核爆弾を抱えてアメリカに近づくであろうソ連爆撃機のコースとしては、イギリスの北に位置するアイスランドは最短コースであり、此処に迎撃部隊を置くのはアメリカとしては必然であった。此処アイスランド共和国はNATOの同盟国であり、アメリカ海軍のケフラビック海軍航空基地に空軍は迎撃戦闘機部隊の拠点を構える事になる。F-4CファントムⅡは、前任のF-102の後を継いで、1973年から配備が始まった。初年度はたった6機のF-4Cでスタート、その年の7月から本格的な訓練に入った。第57戦闘迎撃飛行隊(57th FIS)は、航空団の傘下に属しておらず、迎撃専門の独立飛行中隊のようであったが、白黒のチェック模様が尾翼に入れられ、非常に目立つマーキングで運用され、1978年3月以降迷彩塗装はエアクラフト・グレーに塗り替えられた。この塗装とマーキングは、後継のF-4E/F-15イーグル戦闘機まで継承されている。
↑ 1976年アメリカ本国のティンダル空軍基地で開催されたウィリアム・テル戦技競技会に参加した際のF-4C/63-7460。尾翼の中心に書かれたインシグニアはアメリカ防空軍のものである。尚、左側尾翼のインシグニアは、飛行隊のものを掲げている。
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